日没後、黄金寺院(ゴールデン・テンプル)はライトアップされるため、寺院に訪れる人は後を絶ちません。夜間は道も暗く、治安も悪くなる上、しつこい出店の呼び込みを避けるためにも、寺院まではオートリクシャーやリクシャーで移動するのがベストです。
寺院入口で頭に布を巻いて靴を脱いで構内に入ると、ライトアップされた黄金寺院が目に飛び込んできます。後ろで銀色に輝く建物とともに黄金寺院の金色が水面にゆらゆらと反射されて、とても幻想的です。遠くから聞こえるお経の声が幻想的な景色と相まって、まるで別世界にいるかのような錯覚を起こさせてくれます。「アムリタ・サラス(不死の池)」で沐浴している人もいますね。非常にゆったりした空間の中で、いつまでも黄金寺院を眺めていられます。
時間は午後8時ながらも、池の周辺では、既に就寝体制に入っている巡礼者もいます。スィク教の寺院では、無料の食事が提供され、宿泊も自由です。巡礼者の中には、はるか遠くの村から徒歩と電車で何日もかかってやってくる人もいます。
寺院周辺では、長時間黙々と沐浴している女性巡礼者もいました。
境内の広場も宿泊する巡礼者でいっぱいです。それにしても、布団も枕も無しでごろ寝できるところがさすがインド人です。
寺院の周辺にいると、突然人だかりができ、寺院内から神輿のようなものに乗った聖典が運ばれてきました。夜間は聖典は別のところに保管されるそうです。
夜のライトアップされた黄金寺院は昼の顔とは全く異なります。アムリトサルに立ち寄った際は、ぜひ1泊して、夜の幻想的な黄金寺院をのんびりと堪能されることをお勧めします。