キャメル・ボーン・アート~ラクダの骨に描かれたインドの神【ジョードプル編2】


ジョードプルの町を歩いていると、色とりどりのインドの神々が描かれた大小さまざまな板が売られているお店を発見しました。

店の中をのぞいてみると、ショーケースの中にも同じように、ドゥルガ神、シヴァ神、ガネーシャ神といった有名な神々の絵が描かれた美しい板が売られていました。

お店の人に尋ねたところ、板はすべてラクダの骨を削って作ったものでイスラム文化の伝統工芸品であるとのことでした。

数ある絵の中で、インドの最も人気のある神の一人、クリシュナ神とその愛人ラダの絵に魅かれました。値段は4,000ルピー(約6,800円)。

決して安くはありませんが、これまで旅したインドのどこのお土産屋さんでも見かけたことはなかったので、思い切って購入を決意しました。

気を良くしたお店のおじさんが、目の前で手先の器用さを見せてくれました。このお店で売られている絵のほとんどが、おじさんが描いたそうです。この界隈では有名な絵師のお弟子さんだったとそうです。

米粒大の板のかけらにピンセットのようなものを使って絵をかいています。

描きあがった絵は、インドでは神聖な動物の一つとして扱われている象でした。4本の足やしっぽまで器用に描かれています。

ラクダの骨の板は光をバックにするとステンドグラスのように鮮やかな色が浮かび上がります。飾り付けの際には、真ん中をくりぬいた額を使うように、おじさんからアドバイスされました。

表側は立派な額でしたが、裏面はやっぱりお粗末な感じでした。

ジョードプルには、キャメル・ボーン・アートのお店が数軒ありました。日本へのお土産にも喜ばれると思います。



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