熱狂!コルカタ最大の祭り ドゥルガ・プジャ ~街はパンダル・ホッパーだらけに!!【ドゥルガ・プジャ編2】


コルカタ市民が毎年熱狂するドゥルガ・プジャ。ドゥルガはヒンドゥー教の最高神シヴァの妻・パールヴァーティ神がアスラ神族との戦いのため変化した姿で、女神ながらヒンドゥー教では最強の神の一人とされています。西ベンガル州一帯では、毎年9月下旬から10月の約4日間にわたり、ドゥルガ神を祭るプジャ(お祭り)が開催され、州及び国外から多数の観光客や信者がやってきます。ドゥルガ・プジャの目玉は、何と言っても、学校、マンション、商店街、デパートなどの団体やコミュニティが設置するパンダル(仮設会場)とその中のドゥルガを始めとする神々の像。インドでは、各地のパンダルを見物して回る人のことをパンダル・ホッパーと呼んでいます。中には、朝早くから夜遅くまで一日中、パンダルをホッピングしている人もいます。

プジャの数週間前から街中の装飾の準備が始まります。ここでもインド人がこよなく愛する竹が大活躍。至る所で竹の足場が組まれ、命知らずのインド人が命綱も無しに高いところに上って作業しています。

車で走っていると、クマルチュリで作られた神々の像がたくさんの人とともに運ばれているのも見かけます。像が倒れるのを防いでいるようですが、完全に定員オーバーで落ちそうになっている人もいます。

プジャの時期は出店もたくさん出て、深夜まで大騒ぎです。

パンダル(仮設会場)も細部まで装飾が施されており、芸術の域に達しています。このパンダルの中に神々の像が祭られています。t

別のパンダル。

パンダルの中には、個性的な工夫や装飾が施された像が設置されています。通常は下の写真のように中央にドゥルガ、両脇にドゥルガの4人の子供、カルティク、ガネーシャ、サラスワティ、ラクシュミが祭られています。ちなみに、ヒンドゥー教では各神様にはそれぞれ動物が従っています。ドゥルガにはライオン、象の頭で有名なガネーシャにはネズミです。神の像にも必ずこれらの動物が付いています。ヒンドゥー教で牛を神聖視しているのは、牛はシヴァ神の動物とされているからです。

色や装飾が個性的です。

ショッピングモールにもパンダルが設置されています。

コルカタでは、地元紙がスポンサーとなり、パンダルのコンテストを行っています。どの人気のあったパンダルには、豪華賞品や賞金が渡されるそうです。

ヒンドゥー教の神様を模した広告用のポスターもあります。日本人的感覚では神様を冒涜しているようにも見えますが、だれも問題視しません。ヒンドゥー教は非常に寛容だなと感じました。

コルカタでは、プジャの数週間前から街がプジャ・モードに移行し、飲料の配達業者などの小さな商店は仕事をしなくなってきます。新聞配達の集金係も集金そっちのけで、バクシーシ(寄付)を求めてきます。コルカタにお住まいの方は、飲料水や日用品などはプジャ・シーズン到来の前にそろえておくのがいいですね。

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